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清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会のブログです。イベントや川の様子をお知らせします。手渡す会のHPはこちら↓ http://tewatasukai.com/


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意見書を提出しました(8月12日)

                              2015年8月12

国土交通省九州地方整備局長 鈴木弘之様

熊本県知事 蒲島郁夫様

                 意 見 書

      

子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会  代表 中島  康

     清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会共同代表 緒方俊一郎

                          共同代表 岐部 明廣

1、事実の解明に基づく真摯な議論を望む

 球磨川治水対策は「戦後最大となる流量(人吉地点:約5700/s)を記録した」から始まっている。この数値は、客観的事実とは程遠い数値にすぎないのに、実際に人吉に発生した洪水の如くわざわざ「記録した」とまで言い切っている。その上で、実際に起きた被害の大きさだけを大きく取り上げている。   

これを、流域住民の側から見れば、昭和40年人吉大水害がなぜ発生したかの事実を明らかにして欲しいと願う住民の願いを無視したものであり、国や県が取り組んできた治水対策の大きな誤りに蓋をする論法としてしか映らないのである。

流域住民は、昭和40年の洪水が甚大な水害を引き起こした要因を熟知している。市房ダム建設とセットに、人吉より上流の本川の河川改築も実施し、河川の拡幅と連続堤防で洪水が溢れないようにしたという事実だ。そして、人吉を流れる球磨川にはなんの対策を立てることもなく放置していたと言う事実だ。

最近、国交省は「上下のバランスが大切だ」と強調しているが、まさに上下のバランスを無視した治水対策を球磨川において実施していたのだ。この事実を、流域住民の多くは「ダム放流が人吉に甚大な水害をもたらした」と表現している。

人吉の大水害発生後、国と県は大慌てで人吉の河川改築にとりかかった。そのため、亀ヶ淵の住民の方たちの立ち退きが大きな問題になった。この時の経緯は、この交渉に携われた住民の方の克明にメモをされたノートに残されている。

国・県が繰り返し説得している言葉は「この亀ヶ淵を川にすれば、二度と昭和40年規模の水害は人吉には起きない」というものであった。結局、亀ヶ淵の住民の方たちはこの言葉を信じて立ち退かれたのである。

客観性に乏しい数値を基にした議論を繰り返すのではなく、実際に取り組んできた歴史的な事実を踏まえての検証をしっかりやり抜くことを住民は望んでいるのである。


2、昭和40年水害は自然災害ではなく、「治水」が引き起こした水害である

昭和40年水害がなぜ発生したかの答えを住民は手にすることが出来たのは昭和57年であった。昭和57年洪水が答えを教えてくれたのだ。

昭和42年から始まった川幅を拡張する工事は昭和56年に一部未改築の部分を残して一応完成した。この工事が終わるのを待っていたかのように昭和57年に昭和40年の洪水よりも大きな洪水が発生した。昭和40年のピーク流量は5000/sであったが、昭和57年の洪水のピーク流量は5400/sであった。

住民にとって大切な洪水の数値は5000/s5400/sであり、5000/sで溢れて、5400/sでは溢れずに流れたという事実である。この事こそが防災対策にとって何が基本的に重要なことであるかを教えてくれているからである。同時に、国・県が取り組んだ治水の大きな誤りが昭和40年水害を引き起こしたということも明らかにしてくれているからだ。

 昭和40年と昭和57年の比較をすることにより、球磨川にとって大切な事は洪水が大きなゆとりをもって流れる川にすることであることを具体的に明らかにすることができるのだ。


3、治水の安全度議論ではなく、防災上必要な緊急対策を即実施すること

 流域住民の命を守ることを直接の目的とする防災の立場からすれば、川に大きなゆとりをもたせる対策こそ即実施しなければならない対策である。これこそが昭和40年の水害体験を通してつかんだ住民の川に対する心得である。

住民が要望している対策は何年も放置したままにしておいて、治水の安全度の低さだけを煽りたてるようなことだけは避けるべきである。流域住民にとって重要なことは、いまの命を直接守る防災の立場であり、この観点から様々な対策を要望しているのである。

人吉橋左岸の堤防未改修部分は何年も何年も放置したままにしている。川幅を広げる対策において、最初に取りかからなければならない課題である。

いたるところに多量の土砂が堆積していても放置したままである。植物も生い茂ったまま放置されている。堤防で川を固定化すれば、土砂はたちまち川を埋め尽くし、植物を繁茂させる。堤防で川を固定化することと堆積した土砂の浚渫はセットものであり、浚渫を棚上げしておくことは許されないのだ。

人吉の治水の安全度の低さの中には、堤防の決壊が前提事項として取りこまれている。人吉にある堤防が決壊するというのであれば、これこそ直ちに壊れない堤防に改築することが急務の課題にしなければならないであろう。住民は特殊堤も含め、矢板を導入したより強固な堤防への改修を求め続けている。

洪水が溢れるのが川である。川に大きなゆとりをもたせる対策の一つに遊水地がある。連続堤防とセットで霞堤をつくることは川の保全と水害防止の両面を兼ね備えた歴史的遺産とも言うべき対策である。連続堤防を造る時に同時に進行させていなければならない対策であったのだ。だから、この対策は長期の対象ではなく、直ちに実施する対策に位置づけなければならないのだ。


4、流域の保水力を高めるための最も大切な課題は山林の保全である

 第2回の主要なテーマは「治水対策の考え方」であろう。この考え方に対し、二つの意見を述べることにする。その一つをこの項目で取り上げる。対応Bの「川に入る水を少なくする」において取り上げている対象は、水田も含めてはいるものの、流域の施設のみに限定している。これでは、全く不十分である。

球磨川水系の流域の多くは山であり、あらゆる山から川の水はやってきているのだ。流域のすべての山の保水力が球磨川にとっては決定的に重要なのである。流域の住民は、山が荒れると川の水は一気に増水し、一気に減少してしまうことを体験的に捉えている。

山の保水力をどうやって取り戻すかを正面に掲げて議論することこそ球磨川治水対策協議会に課せられた責務ではないか。これほど重大な課題に背を向けているようでは流域住民の安全に責任を負った会議にはならないであろう。

平成17年の台風時には川辺川上流域だけでも195箇所の山腹崩壊が発生したことを国交省は発表しているが、このような山腹崩壊は球磨川水系全域で多発している。山腹崩壊は洪水の発生の仕方にも大きな影響を及ぼしており、しばしば甚大な水害を引き起こす要因にもなっている。治水対策協議会はこのような事実も正面に据えた議論をすべきである。


5、川辺川ダム反対の原点は市房ダムが川をまるごと破壊した事実である

 治水対策の考えに関してのもう一つの問題はダムの再開発である。流域住民の多数がダム建設反対に立ち上がった根拠と心情を無視したものである。流域住民がダム反対を唱える背景には市房ダムが川と流域に何をもたらしたかに関しての体験的認識があるからだ。

 流域住民においては、市房ダム撤去はあっても再開発などあり得ないのだ。大手ゼネコンを主体とする日本大ダム会議は公共事業の基でのダム再開発を大きく取り上げているが、利権治水を再びこの球磨川水系に持ち込むことはあってはならないのだ。

 球磨川がダムにより川をまるごと破壊され続けている事実にしっかり目を向けてダム再開発治水の考えを再考すべきである。ダムが流域の災害を拡大させている事実にもしっかりと目を向けてダム再開発治水の考え方を再考すべきである。


# by tewatasukai | 2015-09-16 01:15 | 報告

「第19回清流川辺川現地調査」が行われました。

「第19回清流川辺川現地調査」が行われました。_d0284413_11144926.jpg


東日本豪雨災害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、逝去された方々のご冥福を謹んでお祈りいたします。

 今後、各方面からの検証が行われ対策が進められていくことと思いますが、防災を行う上で欠かせないのは、現地を見続けてきた地元住民の声を活かすという国や行政の姿勢ではないでしょうか。

 写真は、830日に行われた「第19回清流川辺川現地調査」の様子です。当会からも、緒方俊一郎・岐部明廣 両代表はじめ、緒方紀郎・本村令斗・石原愛会員がプレゼン等を行いました。
緒方紀郎会員の言葉にもありました通り、10年前に住民側が提案したにも拘わらず国交省や行政から否定されていた球磨川・川辺川流域の防災対策が、現在は有効な手段として取り上げられています。
これも、防災への高い意識に基づく住民側の粘り強い検証・意見書提出等の活動の成果であり、ご支援ご協力頂いた皆様に改めてお礼申し上げます。

※8月9日に行いました「川辺川リバーサイドフォーラム」の報告は後日投稿させていただきますm(__)m








「第19回清流川辺川現地調査」が行われました。_d0284413_11143143.jpg



「第19回清流川辺川現地調査」が行われました。_d0284413_11142148.jpg
「第19回清流川辺川現地調査」が行われました。_d0284413_11141383.jpg

「第19回清流川辺川現地調査」が行われました。_d0284413_11144164.jpg











# by tewatasukai | 2015-09-14 11:41 | 報告

☆川辺川 リバーサイドフォーラム へのご案内☆

☆川辺川 リバーサイドフォーラム へのご案内☆_d0284413_18174553.jpg





☆川辺川 リバーサイドフォーラム へのご案内☆_d0284413_18195210.jpg
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☆川辺川 リバーサイドフォーラム へのご案内☆_d0284413_18202514.jpg


写真は「第一回川に学ぶシリーズ」の際のものです
予報に反して雨があがった日曜日、和気あいあいとした雰囲気の中、少人数ながら学ぶことの多い充実した学習会が行われました060.gif
参加者の方から感想を頂きましたのでご紹介します003.gif

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「川に学ぶシリーズ 芋川流域と棚田」

                                  市花 由紀子

同じ道でも、車で走るのと歩いて見るのではこんない違うのか… と感じる棚田までの道のり。
歩き始めたものの、子供が見つけた植物や生き物、これはなんだ?あれはなんだ?と気になる
ものを見つければ立ち止まり、なかなか進まないけど、大人も子供の気分になって歩いた楽し
い芋川散策となりました。水が滴り落ちる石垣があったり、途中、芋川の水力を使って作業さ
れている製粉工場があったり、芋川沿いに拡がる人々の生活を感じる事ができました。
鬼の口棚田は、棚田百選にも選ばれている球磨村を代表する棚田の一つですが、実際に間近で
棚田を見てみると、石を一つ一つ積み上げて作られているのがわかり、どのくらいの年月をか
けて作られたのか、また守られてきたのか考えさせられました。黒田先生からの説明で、地質
的に崩れやすい所だから棚田ができたというお話しも、移動して高い所から棚田が一望できる
場所に来て眺めてみると、山に沿って階段状に広がる棚田が見えて、なるほどと納得すること
ができました。谷の合間に張り付くように作られた棚田、球磨村のあちこちで見ることができ
ます。川に学ぶシリーズは、いろんなテーマで予定されているみたいなので、次回にも参加し
たいと思っています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(感想文ここまで)

さて、8月9日日曜日には、下記の通り第二回川に学ぶシリーズを行います。
皆さんのご参加お待ちしています058.gif

2回 川って何だ 球磨川・川辺川に学ぶ

川辺川 リバーサイドフォーラム

     子どもたちが楽しく遊べる球磨川・川辺川とはどんな川か考えよう

実 施 日     201589日(日曜日) 
集合時間     10
集合場所  ☛  川辺川境田橋(相良村)
◇ 参 加 費 無料


             【参加者で語り合う主なテーマ】

           ✾ 川ガキが遊ぶ魅力ある川とは

           ✾ 多様性に富んだ川とは

           ✾ 川遊びはなぜ大切なのか

           ✾ 清流を未来に手渡すために何をするべきか


018.gif 昼食や川で遊ぶための水着などは、各自ご用意ください。
057.gif雨天の場合は中止します

お問い合わせ:090-1873-4158(木本)
流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会



# by tewatasukai | 2015-07-07 18:26 | イベント

松岡新人吉市長に要望書・意見書を提出しました。

松岡新人吉市長に要望書・意見書を提出しました。_d0284413_12400683.jpg


2015521日、「子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会」「豊かな球磨川をとり戻す会」「瀬戸石ダムを撤去する会」の皆様と当会会員で人吉市役所に出向き、松岡新人吉市長に要望書と意見書を手渡しました。

(以下要望書文面)
=================================
人吉市長 松岡隼人様

清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会

      共同代表 緒方俊一郎、岐部 明廣

子守唄の里・五木を育む清流川辺川を守る県民の会   
                 代表 中島 康

       代表連絡先 
       清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会事務局

        人吉市九日町93-2 木本雅己

ダムによらない治水の早期実現を求める要請書

人吉市長選でのご当選、おめでとうございます。市民の負託にこたえる市政が実現されることを期待します。

私たちは、人吉市・八代市・熊本市を拠点に、1993年より川辺川ダム建設に反対し、ダムによらない治水対策の実現を求めて、活動を続けてきた市民団体です。

ご存知の通り、川辺川ダム問題は、20089月の熊本県知事による川辺川ダム白紙撤回により、国は川辺川ダム建設推進の姿勢を改め、その後、国、熊本県、流域自治体による、ダムによらない治水対策の協議・検討が続けられてきました。しかし、いわゆるその「ダムによらない治水を検討する場」は国が示した当面の代替案を了承しただけで、具体的な成果を出せぬまま、今年2月に終了しました。そのあと、熊本県の部長、流域自治体の副首長らが出席し、対策を検討する「球磨川治水対策協議会」が324日に発足したところであります。

人吉市は、1965(昭和40)年7月3日の水害により、甚大な被害を蒙った地域です。市長もよくご存じのことと思いますが、水害被害者の多くは、増水した球磨川に市房ダムの放流が重なったことが洪水被害を拡大したとして、ダムによる治水に大変な危惧を抱いておられます。水害被害者を始めとする人吉市民の多くは、ダムによる治水対策に根強い抵抗感を抱いています。

「ダムによらない治水対策」は、ダム建設に比べて、費用も安く、工期も短く、環境負荷も小さく、維持費も安く、そして何より地元業者が請け負うことが出来、地域振興にもつながるというメリットがあります。

治水対策に猶予はありません。貴職におかれましては、人吉市民が求めるダムによらない治水対策の早期実現を目指して、国や熊本県に働きかけていただきますよう、お願いいたします。

=================================                                (以上 要望書文面)

(以下 意見書文面)↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

松岡隼人人吉市長 殿

           球磨川に関する意見書


   清流球磨川・川辺川を未来に手渡す流域郡市民の会
                   共同代表  岐部 明
                         緒方俊一郎


多くの人が球磨川を地域の宝と呼んでいる。それは、自然の歴史が育む球磨川が縄文時代以来球磨・人吉の歴史を育み続けてきたからだ。この宝としての球磨川を未来に手渡していくことは球磨川流域住民に課せられた重要な責務の一つである。


[] ダムのない球磨川の再生を

アユやウナギが海と川を自由に行き来できる球磨川を取り戻すこと


当面の課題は瀬戸石ダムの撤去である。
瀬戸石ダムに魚道を造ってダムによる水環境改善事業に取り組んだ国交省は平成20年にその事後評価を発表している。
この事後評価資料において、魚道を造っても、魚類等の生態系を取り戻すことには至らなかったことを明記している。


川は流れて川であり、流れは川の命である。
多様性豊かな川は流れと共にあるのだ。
この命を奪うのが川の流れを阻止する横断建造物である。


瀬戸石ダム撤去は地元の住民にとっては水害対策として最も重要な課題でもある。
国交省が公表しているダムの堆砂量の推移をみても、瀬戸石ダムによる堆砂量は電源開発による浚渫の取り組みの効果をはるかに凌ぐ異常なものであることを示している。瀬戸石ダムの堆砂容量は769,000
であるのに対し、平成24年の堆砂量は1,044,000である。住民の安心・安全を願うのであれば、瀬戸石ダム撤去は必須の課題である。


水量豊かな清流球磨川の再生に取り組むこと

かつては、筏流しが出来る水量があり、帆かけ舟が行き来できる水量を誇っていた球磨川である。
どこでも子どもたちも安心して泳げ、喉が渇く
と球磨川の水を口にすることができるほどの清流であった。

この豊かな清流球磨川が地域のあらゆる産業と暮らしを支えてきたのだ。
しかし、いまはこのような球磨川を目にすることはできない。
ただ、
むかしの豊かな清流球磨川という言葉だけが、いまも、ひとり歩きをしている。
この一人歩きは絶対に許してはならない。
水量の豊かな清流球磨川
に再生させることは人吉球磨の発展にとって急務の課題である。

そのためには、球磨川を育む流域全体の保水力を高める対策に取り組むと同時に、球磨川を汚染させない対策にも同時に取り組まなければならい。


] 流域住民が安心・安全に暮らせる防災の確立を

局地豪雨が引き起こす土石流や崖崩れ等の災害に対する防災対策に取り組むこと
手渡す会では、毎年、流域で豪雨が降る度に車を走らせてどのような水害が発生しているか調査をしている。
流域で一番深刻な問題は山地や崖の崩壊
であり、亡くなられた方もいる。
しかも、最近の集中豪雨は非常に局地的であり、想定することも不可能である。
災害は常に想定外で発生していることを心に留め置かなければならない。

地域の安心・安全に責任を負う行政は防災の立場からこの災害防止を正面に据えて取り組まなければならない。


洪水の流れを阻止している堆砂や建造物等を取り除き、球磨川に大きなゆとりを与える治水対策に取り組むこと

小さい町の人吉市にはたくさんの支流が流れ込んでいる。
流域の山地は非常に脆い岩盤で出来あがっている。
この実態を無視した開発で、山地は荒れ果て、流域の山地から多量の土砂が球磨川に流れ込んできている。

その人吉市を流れる球磨川には10本の橋梁があり、球磨川の洪水の流れを悪くし、激しい堆砂を引き起こす要因となっている。
さらに、中州も存在していて、一層、洪水の流れを悪くしている。その上、護岸をコンクリートで固定化し、川の自由度を奪い取っている。

人吉市を流れる球磨川の異常な堆砂は人間がつくりだしたものである。
の責任は人間がとらなければならない。浚渫は理屈抜きでやり抜かなければならない対策なのである。

また、未改修の部分の河川拡幅の工事には早急に取り組まなければならない。河川を固定化させた以上、川幅を広くすることは自然の摂理である。

さらに、球磨川が安心して洪水を氾濫させることが出来る自由度を球磨川に与える対策もとらなければならない。洪水がゆたかな宝としての球磨川を育み続けていることを絶対に忘れてはならないし、ゆとりをもって洪水を流すことが出来る球磨川を再生させることが流域に暮らす住民の安心・安全を保障するものである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(意見書ここまで)


003.gif手渡す会学習会“川に学ぶシリーズ”第二回目予告

201589日(日曜日)に川辺川のほとりで開催予定です。

“子ども達が楽しく遊べる球磨川・川辺川を体験しよう!「川ってなんだ?」”と題して、川辺川のほとりでのんびり楽しく過ごしたいと思います。

詳細と前回の「棚田学習会」の報告は、次回投稿にアップしますので、89日都合がつかれるかたは、ぜひご参加ください(^O^)




# by tewatasukai | 2015-06-19 18:52 | 報告

「第一回川に学ぶシリーズ 芋川流域を歩く」へのご案内☆

「第一回川に学ぶシリーズ 芋川流域を歩く」へのご案内☆_d0284413_21121807.jpg
写真は、前々回の投稿でお知らせしました531日(日)開催の「第一回川に学ぶシリーズ 芋川流域を歩く」で訪れる“鬼ノ口棚田”です。

山地で石を積み上げてこれだけの見事な棚田を作り上げた労力は大変なものだったと思われますが、そこには意外な事実が・・・!

森・棚田・川に関する様々な問題を考えながら芋川流域をゆっくり歩く学習会に、ぜひご参加ください058.gif

★当日は、午前10時に一勝地駅に集合車を近くの空き地に移動徒歩で鬼ノ口棚田 →引き返して一勝地温泉「かわせみ」で昼食午後1時頃解散の予定です

※昼食は持参されても結構です。「かわせみ」近辺に気持ちのいい場所がたくさんあります。

★参加費は無料ですが、昼食代と、「かわせみ」で入浴される方は代金(大人一名400円)をご持参ください。

★歩きやすい服装・靴でご参加ください。

 飲み物タオル類もお忘れなく003.gif

雨天の場合は延期ですが、途中で雨が降り出す場合もありますので
 雨具もご持参ください。
※お問い合わせは、090-1873-4158(木本)にお願いします。

「第一回川に学ぶシリーズ 芋川流域を歩く」へのご案内☆_d0284413_21120840.jpg


# by tewatasukai | 2015-05-14 21:37 | イベント